10名といえどもけっこう緊張をする料理であった。
当日は夢中で作っていいるので、あっという間に時間が経つが
その前のメニューから買い出し仕込みまでが落ち着かない。
フリーマントルの港に南極船しらせが入港をしている。
昨日、入港のレセプションがあった。
研修を兼ねて厨房見学をさせて戴いた。
一応お手伝いできればと準備をしてきたのだが、
総勢11名の前では、お呼びではない・・・・ヾ(- -;)
乗組員が揃うと250名の大所帯となるので、コンパクトに整った厨房は
見ていると使い勝手が良さそうな。
ガスは使えず、電気とエンジンの水蒸気が熱源となる。

日没に始まった船上レセプションに参加させて戴き料理の試食をした。
招待客を入れての200名からなるパーティーは圧巻。
オードブル・揚げ物・肉系、寿司はこはだやら赤貝もある。
屋台も出ていて、天ぷらやら蕎麦やらがあり、そして海軍カレー。
流石に日本から運んできた食材だけに品数が豊富に揃っている。
久しぶりに飲むスーパードライと、初の海軍カレーに舌鼓を打った。
コーヒー御飯にカレーを掛けるも、これが妙に旨い。

甲板上の喧騒と東から上り始めた繊月が交わり、妙にフワフワとした夢のような夜を過ごした。
日本に居ればこのような経験など出来ないなと、感慨に耽けつつビール味わう。
来週早々に、1年で一番の天皇誕生日レセプションが待っている。
ご招待200名という壮絶な仕事。
仕入れと仕込みに追われているが、これをこなせばまた少しは変わるのかな。