外はすでに明るい。
仲春も半ばを過ぎ、そろそろ温かくなっても好いものなのだが・・・・暖春は未だ遠いのか。
築地はボチボチと観光客が見えだしている。
食材は産地により値段の変動が激しく安定しない。
風評に左右されずに目利きをすするとともに、なるべくなら被害地に近いものを買う事が、微少であるが支援の一環になればと考える。

一押しは貝の盛合わせ。
淡路は生トリ貝、北海からほっき貝・帆立貝・つぶ貝、九州は赤貝、これれを混ぜ込み盛り込む。
タウリン濃厚。
5種類の食感と旨み、磯の香りがあふれ出す。
かつお・金目鯛は勝浦。
紀州、石鯛・佐島すみいかもおすすめ。
佐賀の白アスパラはやや太めで甘味あり。
茹でてサッパリと旨い。
風評の所為で値が下がったわらびは茨城筑波産・・・・・何を作ろう。
揚げ茄子とくるみ麩のおろし和え好評につき、レベルアップ。
2種類の大根おろしが旨みを引き出す。
自家製がんもに湯葉を混ぜて、湯葉がんもは一番だしと乾し椎茸の香り。
数の子とわさび葉で作るわさび漬けは、手取川大吟醸の酒粕と信州白味噌を和える。
昔味醂で味を調え、わさびをたっぷりすりおろす。
旨すぎてスミマセン。
歓送迎会の相次ぐキャンセルで、築地は高級食材が売れずにだぶついているという。
生うに、数の子、あわび・・・・お陰様で多少の恩恵にあずかれるが、これが続くと築地もメルトダウンになりかねない。
それに加え風評で国産野菜売れなくなり、隣国の輸入野菜が大量に入ってくる。
大手飲食店は大手を振って輸入野菜の宣伝をし、安定供給ができると叫んでいる。
影響のない微量の放射線を気にするか、大量の防腐剤を取るか・・・思案の為所。