昨晩遅く、宮城で震度6強の地震があった。
電話中に強い揺れを感じる。
息子の幼稚園時代から、家族でお付き合いしているA氏。
彼は偶然にもメガネ屋Nサンの共同経営者であった。
皮膚がんを発症して30年ぐらい経つのか、旨い具合につきあっていたらしい。
前回逢ったのは初夏の頃。
同じガン同士で、メガネ屋に行く度に近況を報告する。
先日亡くなられたと、聞いたのは昨晩。
Nサンとの電話中に涙が流れる。
知命も半ば過ぎているのか、まだ娘は二十歳。
何時も、にこにこしている顔を浮かべる。
これも震災とは違うかたちで、悲しい。
この涙の味はまた違う。