その後、家庭の事情で家からの通勤になるのだが、その時期と並行して銀座店を新規に出すことになり立ち上げに参加する。
立ち上げ参加などとかっこは良いが、要するに何時でも動け何でもする便利な奴というポジションで、兎にも角にも朝一から夜半まで働きずくめ。
通勤時間が惜しくバイクで通勤をするぐらいにこの時期が一番働いた様な記憶がある。
銀座での仕事は朝一の掃除、大根おろし、昼のご飯・味噌汁の準備から魚・野菜の仕込み。
昼は天丼を揚げるのだが1日100人前ぐらいを揚げこむ。
これ数にして約5〜600個ぐらいであろう。
ご飯が足りないと焚きに走り、味噌汁が足りないと作りに走る。
昼がボチボチ空き始めると夜の仕込みを始め、従業員とパートの人たちの賄い作り。
休憩時間は伝票整理、買い物で休む暇無し。
夜の営業時間は厨房に入り1人で刺身、焼き物、焚き物に追われる。
そして月の休みのうち2回は築地店に手伝いに行く。
この頃から仕事に追われ時間が早く過ぎていく様になったのか。
それでも1年半続くハードな仕事で確実に技を覚え格段の進歩をしたと自負して、この時代が今の原動力の源と言って良いかも知れない。
この後色々問題が起きるのだが、それにしても目の保養になるのは銀座のOLのオネーちゃん達であった。