2011年03月16日

菜虫蝶と化す   東北・太平洋沿岸地震 その8

経産相は備蓄石油の一部放出を発表した。
だが、ガソリンスタンドは開店前から車が並び、道路の渋滞を誘っている。
情報の不正確さが不安を煽り、ガソリン・食料・トイレットペーパー・電池・・・ろうそくまでもがなくなっている。
否、無くなっているのではなく買い溜めに走っている。

品物の在庫はあるが、トラックのガソリンが入れられずに輸送が出来ないという。
輸送ができずに生活用品を買いだめする、という負の連鎖。
高速道路は封鎖されているが、自衛隊の車は走っているというではないか。
せめて青ナンバーのトラックだけでも走れないものか。

うっかりして店のトイレットペーパーが無くなり慌ててしまった・・・・(゜ρ゜)アウゥ。
急いで向かいの生協に走る。
一袋残っていたが細穴タイプで規格が違う。
仕方がなく買って表に出ると、閉店になった。
間一髪・・・・・ε-(´・`) セーフー。


posted by tenmogura at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北・太平洋沿岸地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月13日

上弦の半月     東北・太平洋沿岸地震 その5

あきれかえって憤りを感じ、語らずにはいられない。

夕方に夜の営業をするべく、女将と2人乗りで家を出る。
自宅近くにある比較的安いガソリンスタンドが・・・・・
大渋滞。
横浜ナンバーから、川崎ナンバーまで混ざり、数十台という長蛇の列で交通妨害をしている。

今朝のラジオで流れるニュースは「被災地のガソリンスタンドでは電気が使えず、手動で給油しています」と。
時間が掛かり列が出来る。
これは被災地の話。
何故、世田谷で行列を作らなくてはならない。

お茶を買いに向かいの生協へ行く・・・
生鮮食料は何もない。
牛乳すらなく、近くのご婦人が憤っていた。

画像刷り込み・・・・
集団異常心理・・・・異常すぎる。


posted by tenmogura at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北・太平洋沿岸地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上弦の半月      東北・太平洋沿岸地震 その4


20110313 棚.jpg自宅の近所のスーパーマーケットが大変な事になっているらしい。
ペットボトルの水・カップラーメン・食パン・菓子パン・缶詰・冷凍食品・・・・
女将曰く「ほとんどが棚から消えて、訳が解らない」と。

朝からタレ流れる報道情報は、震災の画像で危機感を煽られるのか。
水を探し回るオヤジ達が町をうろうろしているらしい。
水道水の汲み置きではいけないのか?
冷蔵庫を点検すれば、2〜3日の食事は作れるでしょう。

被災地では水、食事にすら困っている人々があふれているという。
震災のほとぼりが冷めた頃に、カビだらけの食パンを捨ててしまうのだろう。


posted by tenmogura at 13:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北・太平洋沿岸地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上弦の半月      東北・太平洋沿岸地震 その3

関東大震災は生まれてはいないが、祖父から昔語りに聞いている。
大惨事たったらしいが、木と紙の都は復興が早い。

阪神淡路大震災時は三浦半島三崎の堤防で、釣り糸をたれていた。
定食屋で見たテレビの映像は壮絶な惨事を映してはいるが、他国の震災の様に思えた。
当時はまだ携帯電話が普及してはいない。
自宅に帰るや否や、女将に津波が心配だったといわれたが、これも実感がない。

一昨日の地震で始めて体験した恐怖と不安。
この何百倍の気持ちを抱いた被災地域の人々が居るのも事実。
仙台に築地の修行時代の友が店を営業している。
福島に築地の修業時代の先輩が旅館を営業している。
顔を思い浮かべ、何をかしなければと考えるが・・・。

何も出来ず忸怩たる思いを抱き、幾ばくかの義援金しか出せない小ささを実感する。


西の空に浮かぶ半月は、うっすらと雲が掛かる朧月。
これほど儚く、切ない月を愛でるのは始めてかもしれない。

酒がこんなにも美味しく感じられないのは久しぶりの事。
posted by tenmogura at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北・太平洋沿岸地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月12日

東北・太平洋沿岸地震 その2

木曜日にどうしても抜けられない用事が入り、河岸を金曜日に変えた。
昼前に河岸の知りあいから連絡が有り、競りが中止とのこと。
トラックが来ない、魚がない、買い出しに来られず、人がいないらしい。
本来なら今朝河岸に行く予定だったのだが、野暮用に救われた。

さて来週はどうなる事やら。
とりあえず刺身がなくても、営業が出来る食材は押さえてはいる。

ラジオからの災害情報は悲惨なことになりつつある。

自宅マンションは9階建てで、上の階ほど災害が大きい。
本棚が倒れて本が飛び出し、食器棚が倒れて器が割れたなどの話を聞いた。

我が家は積んである未読の本が倒れただけだが、息子の部屋だけは凄い事になっている。
机の上には本やらノートやら文房具が散らばり、タンスは半空き状態で洋服が飛び出している。
床には雑誌、本、鼻をかんだ後のティッシュペーパーが散らばり放題。
これはどうしたものか・・・・・・・・
と思いきや、地震前から変わっていない様だ・・・┐(-。ー;)┌ヤレヤレ。

posted by tenmogura at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北・太平洋沿岸地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東北・太平洋沿岸地震 その1

被害に遭われた方々の安否と早期復旧を祈り、心からお見舞いを申し上げます。
尚、この災害で亡くなられた方々のために、心よりお悔やみを申し上げます。


昨日は昼の営業を終えて自宅マンションに戻る。
業者との打ち合わせ中に揺れ、慌ててベランダへ出る。
目の前にある小学校の改築中のクレーン車が大きく揺れ、隣のマンションの避雷針がメトロノームのようにふれている。
ただ事ではない・・・こんな経験は初めてのこと。
何をどうしたら良いのか、ただ慌てるのみ。

携帯ラジオから聞こえるニュースは、東北地方が震源地で東京は震度5強とのこと。

落ち着いた頃を見計らって店へと行く。
地下の店は大梁がV字型に入っており、地震に強いといわれていたが・・・・
被害は生ビール用のグラス6コ破損。
1階不動産屋の水槽の水が漏れて、入り口周りの水漏れ。

長男は連絡とれず、長女は交通網不通の為に学校内で待機。
末娘は集団下校で帰宅し、女将は自宅で震えていた。
続々と入る被害情報を聞くと、グラスと水漏れで済んだことが幸運だと思える。

夜の営業はどうしようかと女将と相談する。
お客様が居なかったら早仕舞いをしようと話している矢先に、御新規さん達がダラダラとご来店。
小田急線が不通の為に、都心から歩いて帰るという。
帰宅途中の手打ちうどんの看板につられてご来店。
熱燗と温かい天ぷらうどんにすくわれたといわれた。

この1日だけで、日本の三分の二近くの人々が同じ体験を共有している。
御新規のお客様であろうと会話が弾み、こんなにも有り難られて感謝されたことは滅多にない経験をした。

中には町田まで歩いて帰るというお客様がいた。
女将、「お気をつけて、頑張ってください」と。

カウンターは常連さん達の地震談義で夜も更ける。

夜半に長男から、東大の校舎で泊まるというメールが入る。
駒場だったら歩いて帰れる距離なのだが、この体験を仲間と共有したいのであろう。
それにしても、何をしに東大にいるのか解らない?

一夜明けてこの震災が、ただ事ではないと知る。
一人でも多くの人々が無事でいられることを、ただ祈るのみ。
posted by tenmogura at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北・太平洋沿岸地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。